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ドラセナを追って  ※完結

2022年12月26日
迷子犬捜索 0
12月2日~12月21日まで逸走していたドラセナ捕獲までの記録です。

今後の誰かの迷子犬捜索に役立てればと、記録に残します。

結果的には「保護」という形になったので良かったですが、そこに至るまで、いくつかの失敗がありました。


12月2日
ドラセナが「朝」逸走しました。
リードを付け忘れて外に出てしまったことが原因だそうです。

譲渡手続きをしたのは私で、
当然、他の皆さんに譲渡し時と同じように「逸走防止の説明」はしています。
それなのに、
リードは一本のみ(捜索ポスター参照)
その一本も付け忘れる。

というか、逆ですよね。
一本だから付け忘れが起きるのです。

これから状況を説明していきますが、ドラセナはビジュアルは可愛いですがバリバリの野犬です。
バリバリの野犬をなぜ一本リードにするのか。

それから私は、さらに腹立たしかったのは、この連絡を10時間後に受けたことです。
犬が10時間歩いたらどこまで行けると思うのか。



CAPINのドラメイさんに連絡をしてポスター作成してもらっている間に現地へ。
(現地まで50分)
現地近くでポスター完成したものを頂いたので、印刷して里親さん宅へ。


ここで最初の失敗です。

いつもなら、一緒に貼って貼り方を説明する私。
この日はもう遅くて、私も翌朝早かったので、
お家で貼り方を説明して、
「10枚ぐらい貼ってあればいい」
と、言い残してポスター貼りを任せて帰ってしまいました。


近隣は延々と続く田園。
半径300m以内に家は3軒ぐらいしかありません。

それでも、時々お散歩の人は歩いているということで、10枚ぐらい・・・
と、言いました。


翌日、誰からも連絡はありません。
目撃した人からも里親さんからも。


普通、何も無くても、里親さんから状況の報告ぐらいはありますが、それも無い。

この日は土曜日。
私の仕事は基本的に土曜日が一番忙しいのですが、
なんだか不安になってきて、現場に行ってみると・・・。


「やっぱり・・・。」
どこにも一枚も貼っていないのです。。

これじゃ目撃情報なんて来ませんよ。
ポスターも貼ってない。
貸したトレイルカメラのチェックもやっていない。。

ドラセナをどう思っているのか。

里親さんの答えはこの序盤から捕まる日までずっと一緒。
「私、(今日)仕事なんですよ」


この答えは最後までブレないのですが・・・。
さすがに最初に聞いたときは
「貼れないなら『貼れない』って言わないと、それならこっちで貼るよ」
と、言いました。


最初の失敗は、里親さんを信じてしまったこと。
今までどの家族も、捜索は一生懸命だったので、今回も当然そうだと思い込んでしまった。


その報いが逸走してから24時間以上、ポスターが現場に一枚も貼られていない
という状況が起きてしまいました。



そして、初の目撃情報は逸走から7日目の12月8日。
自宅のトレイルカメラでした。

私の失敗はこのトレイルカメラチェックもなのですが、それはまた後述します。



その後、「A」という自宅から2キロ離れた住宅地で目撃情報が連発します。
9日、そして10日には捜索に来てくださった預かりのMさんがこの住宅地で車から発見します。
長らく目撃情報が無かったけど「A」にいたんだ。



その日のうちに、A地区と自宅の中間点に捕獲器を置きます。

20221229094749a61.jpg


12/8のトレイルカメラに映ったドラセナは「A」に潜んでいて、自宅に様子見に帰ったんだとこの時は思っていました。
だから中間点に捕獲器とトレイルカメラを置いたのです。

捕獲器

翌日11日はみんなでローラー作戦


結局、この日は現れず。
念のため、カメラをチェックするのにSDカードを持ち帰ります。

ここで私の二つ目の失敗が浮き彫りになります。

ドラセナ
これが12/8のドラセナ。この映像は、里親さんが見たのとは別のカメラのドラセナ。
この門の所に設置してあったカメラには映っていないと言われたので、門以外のところから入ってきたと言っていたけど、
そんなことはなく、堂々と門から入ってきていました。


これだけでなく、はっきり映っていませんが
ドラセナ
その二日前の12/6にもドラセナが映っていました。


2つ目の失敗はカメラチェックも全面的に任せてしまったため、見落としが多かったことです。

こんなにハッキリ映ってるのに見逃すものかな。。



その後、自宅のカメラには映るけど、捕獲器には入らないし、捕獲器近くのカメラにもドラセナも映らない状況が続きました。



12月14日
中間点の捕獲器を諦めます。
目撃情報が多発した「A」地区にはドラセナはいないと判断しました。
いないと判断した理由は、
・いくら田んぼ道(碁盤の目状態)とはいえ、これだけ自宅に帰っているのに、カメラに一度も映らないことに違和感を感じたこと
・普通は一度目撃情報が出ると、そこにいたらもっと目撃情報がでてもいいはずなのに、それ以降(終盤まで)なかったこと

私的には、ここを早めに見切りをつけたのが良かったと思っています。

目撃情報があった当初は、
A地区にいたドラセナが、自宅に様子を見に帰っているという予測をしていましたが、
これは読み違えで、A地区はたまたま立ち寄った場所だったと考えを修正しました。


そして、中間点での捕獲を諦めて、
定期的に帰っている自宅での捕獲を目指すことになりました。

自宅に行くのは毎日17時以降。
これは偶然同じ時間ではなく、里親さん家の近くで道路工事があって、必ず工事が終わって、人がいなくなるのを待って自宅に帰って来るのでした。

私、個人的には、ドラセナはBポイントにいると予測しました。


20221229094957b0f.jpg

ここにいたから、捕獲器のそばのカメラに映らず、A地区にも行けたし、工事現場の作業が終わったのを確認して、自宅に行けたんだと思いました。

私としては、犬を捕獲するベストは
「捕獲器」
だと思っていて、捕獲器での保護を目指していますが、同時に三角地帯と呼んだ、
私達に都合のいい場所があり、そこでの保護を同時に考えるようになりました。

20221229123553606.jpg


どう都合がよいかというと、
背の高いフェンス
大きさが広すぎず、狭すぎず、フェンスに穴も無い
自由に開け締め出来る扉つき
下がアスファルト舗装で掘れない

という、最高のシチュエーションの都合のいい場所でした。

問題は、ここの中に入ってくれるか?
人がそばにいたら、近寄りもしないので、遠くから遠隔で扉の開け締めが必要


扉に遠隔で開閉出来る装置をつけて、50mぐらい離れた場所から捕獲が出来るかをテストしてみます。


結果は難しいということになりました。

この地域は田んぼが広がり、夜は街灯がない。
真っ暗過ぎて、50m先で何が起きているか、判別は不能と判断しました。

厳密に言えば、全くライトを使えば判別つかないわけでは無かったけど、ここは厳しく判断しないと、甘くみてても意味が無いので、ここでの捕獲は一旦保留となりました。

ここで捕まえるには、リアルタイムに分かる暗視カメラが必要。
暗視カメラを動かすには電源が必要。
そのカメラの情報をリアルタイムで得るのにはWi-Fiが必要。

ハードルは多いです。

リアルタイムは自宅でも使えるので、すでに買っていました。

電源は、ゆめ乃パパさんに相談したら、引っ張って来れないことはないと。

後はWi-Fi
現場でチェックをしたら、里親さん家からでは遠くて反応しないことが分かり、ポケットWi-Fiを手配しました。


ここで、一つ
ドラセナの動向で新たな発見がありました。
私達が三角地帯で作業をしていた日。

作業を終えた僅か数分後、
20221229123956999.jpg


ドラセナが私達が作業をしていた場所をチェックしに来ていました。

ドラセナ

作業して三角地帯からは、移動しましたが
まだ私達は100mしか離れていない里親さん宅にいたのに、ドラセナはすぐそこまで来ていたのでした。
工事現場の向こう側にいると思っていたドラセナ
202212290948180d2.jpg
私達の作業が終わって、すぐ出てきたところを見るとB地点ではなく、もっと近いC地点にいることが判明しました


しかし、現況では三角地帯の捕獲は難しく、
頻繁に顔を見せている自宅での捕獲器作戦を実行します。



12月15日
初めて自宅に捕獲器を置くとき。
ここが失敗の3つ目。

あとで分かったことですが、ドラセナは普段は犬が好きなので、捕獲器のそばに、預かり時代のお兄ちゃん、ケーちゃんにいてもらって、中にステーキを入れる予定でしたが、
ドラセナはそれほど、犬に対して執着はなかったので、この作戦はあまり良くはなかったと思います。


作戦当日、
工事が残業になってしまったらしく、17時半ぐらいになってしまいます。
私達は工事現場のそばにドラセナがいて、それが終わってから寄り道しながら来ると思っていたので、ドラセナが来るのが18時半ぐらいと踏んでいました。

18時ぐらいから準備開始。
すると、予想よりも遥かに早く、里親さん家に入る進入路をドラセナが通過したという連絡が…

まだ準備が出来ていなかったので、慌ただしく準備します。

でも、もう手遅れで、この後調べた定点カメラには、この時間に逃げていくドラセナが映っていました。

ずっと2時間待っていましたが、ドラセナは現れず。
ここに来たら食べれるよ
と、知らしめるために、捕獲器のステーキを半分外に出しておいてもらいました
(お腹いっぱいにならないように半分です)

夜、食べに来たそうですが、カメラには映らず


3つ目の失敗はこのステーキ。
この後、ずっと自宅で捕獲器作戦は継続しましたが、最初に捕まると思って、最初からステーキを使ってしまいました。

ステーキ以上に、有効なモノはないのに、焦って最初からステーキを入れたので、ステーキの匂い慣れしてしまって、入りませんでした…

本来は、唐揚げなどで釣っておいて勝負でステーキなのに…

私の加齢のせいか(^_^;)
慎重さがなくなって、焦ってたんだなぁと後々実感しました


12月17日
逸走から2週間が経ち、
もうお腹が減って、捕獲器に入るんじゃないかと思いましたが、なかなか思うようにいかないので、
三角地帯の扉を少し開けて
中で餌やりを開始します。
20221230073659590.jpg


実際、三角地帯の餌は、夕方あげて、朝には無くなっているので、何者かは食べているのですが、
カメラの不調もあり、ハッキリと「ドラセナが食べている」とは言い難い状況です。

三角地帯に入る可能性があるのは、猫やタヌキやハクビシンの可能性もあるからです。

この時期、役に立っていたのは、
スマホやタブレットで見れるカードリーダー
カードリーダー

必要な画像を抜き取って、パソコンなどの大きい画面で見たほうが正確な情報が得られます。

今回はカメラ位置が遠かったため、カメラを増やして、三角地帯の中にもカメラを入れて、チェックしました。



12月20日
ドラセナが三角地帯の餌を食べていると判明します。
(中に入っているかの判別はしていません)
外の餌は、食べていました。

20221230073516411.jpg

確証は無いけど、現実的にドラセナが食べているだろうとは思っていました。
ここでもう一つ都合が良いことが判明しました

ドラセナはおやつのビスケットに食いついていたのです

通常、捕獲などには、匂いのたつ、お肉類を使用します。
けど、これには猫やタヌキも反応するので、こちらの都合で犬が食べてくれるとは限りません。

でも、ドラセナはビスケットを食べてくれるので、あまり他の動物が寄ってこない餌でドラセナが釣れることが判明しました。


12月21日
なかなかカメラの報告を頂けない状況が続き
キョウコさんが早朝カメラチェックに行ってくださいました。
三角地帯の中のカメラに餌を食べているドラセナが映っていると連絡がありました。

そして、レンタルポケットWi-Fiが到着
2022123007370170f.jpg


ゆめ乃パパさんに連絡をして、電気の段取りをお願いして、三角地帯での捕獲の準備に

トラップで捕獲するには人数が必要
23日が人が集まってくれそうなので、この日は準備、翌日テスト、23日に本番。
というのが、私の想定。

カメラとWi-Fiの準備で手間取りたくないので、私は自宅でセッティングしてから、現場入り。

電気の準備も、すぐに終わらせていただき、時間は22時前。
20221230073703a61.jpg


この日は捜索を最初から手伝ってくれているキョウコさんやあっくんママさんも現場に入っていてくださっていたので、
試しに1時間だけ捕獲作戦を実行してみませんか?
と、言ったら、皆さん遅い時間にも関わらず、快諾してました
この日はその後、雨予報もありました

これも何となく想定して、私はフェンスも持参します。
202212300735184db.jpg

三角地帯のトラップで捕まえることは目的の一部でしかなく、三角地帯に入ったドラセナを保護することが本来の目的です。

放浪して、興奮状態のドラセナは素手では捕まらない。
フェンスで追い込んで捕まえてリードを着ける
というのが、私の想定

追い込まれたドラセナはきっと、外に逃げることを考えると思う
ということで、6人の振り分けは3人が三角地帯の中に
残りの3人は外からサポート



そして、いよいよ作戦実行。

カメラを起動して待機の車に乗り込んですぐ。
カメラの追跡機能が三角地帯の外を捕らえる

間もなく三角地帯にドラセナが入ってくる。

まだ連絡の準備もしていない…
焦る。


ドラセナは、三角地帯内にばら撒かれたビスケットを追ってどんどん奥へ

「紐を切って」と、ゆめ乃パパさんに言う

紐が切れたら扉が閉まるシステム

紐が切れてちょっと間が開く。
ドラセナが扉に向かって突進してくる。
寸前で、扉が閉まる

ギリギリ…

紐が切れてシュルシュル…という音に驚いてドラセナが気がついたんですね。


扉が閉まったら、そのまま三角地帯まで50mダッシュ

バラバラに待機していたメンバーにようやく連絡

三角地帯についたとき、ドラセナは興奮状態
「ワンワン」言いながら三角地帯内を走り回る

ちょっと焦った

間もなく他のメンバーも三角地帯到着
ドラセナは諦めたのか
その場にオスワリしました。
里親さんがゆっくり近づくけど、ちょっと逃げる
でも、やっと首輪を掴んだところでフェンスで追い込み
無事確保出来ました
20221230073700591.jpg


僅か10分の捕獲劇。
怪我もなく、無事に保護出来ました。

「すぐに来るかも。今日実行出来るかも」
と、思ったのは、最初にここで作業をした日、ドラセナがすぐにここに様子を見にきたのが分かってたから。
そういうデータも重要です

やはりトラップは怖いです。
閉じ込めた=保護出来たわけではない
私は経験上で閉じ込めた後の想定が出来たので、無事保護できましたが、
またこれをやるかと言ったら…
やっぱり、より安全な捕獲器での保護を目指すと思います。

経験がある方がトラップで犬を保護する分には良いと思いますが、そうではない方が犬を保護するときは、その後の犬の生活等も考慮して、捕獲器での保護を目指すべきだと私は思います。


これも、私の捕獲器への誘導の判断ミスから。

失敗①②の教訓は、人を頼りすぎないこと
自分でやったほうが、確実です
失敗③は、焦らないこと


それから、〇〇だろう
という思い込みがあると、捜索の妨げになるので、
得た情報を正確に読み取る作業も必要です。




ところで、保護されたドラセナくんは、
里親さん家には帰りませんでした。
ドラセナ


その後日談はまた改めてブログにしたいと思います。


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